当事務所では、履歴の引き直し計算後、過払い金が発生することが判明した場合には、すべて裁判にて返還請求をしています。
そこから実際に過払い金が返還されるまでの主な金融業社の傾向をまとめました。
アイフル
履歴開示について
約2週間前後で開示されます。
昭和60年くらいまでの履歴であれば開示されます。
訴訟提起後
現在は判決になるケースが多いです。
争いのないケースでも、悪意の受益者ではないことや利息の起算点に関して主張をしてきます。この場合は、主張が出尽くした段階で和解の話があり、判決前に和解になるケースもあります。
分断計算や時効等の争点がある場合には、徹底的に争ってきます。この場合は、判決言い渡しになる傾向が見られます。判決が出された場合には、10日前後で支払いがなされます。
注意したい点は、現在アイフルは取引銀行に対して私的整理を行っているため、過払い金の支払い基準が徐々に厳しくなってきているということです。アイフルへの過払い金請求は早いに越したことはありません。
アコム
履歴開示について
約2週間前後で開示されます。
昭和60年くらいまでの履歴であれば開示されます。
訴訟提起後
争いがない場合には、最近は第2回期日までに和解に至るケースが多いです。
おおよそ利息5%を乗せたこちらの計算額に近い金額で和解となります。
和解成立となった場合は、約1ヵ月後に返金されます。
アコムの過払い金返還請求への対応は比較的スムーズで、三菱東京UFJ銀行グループであるため、支払いに問題はありませんでした。
しかしここ最近は、業績悪化のせいか、以前のようにはいかなくなっています。
アコムへの過払い金請求は早めに実行すべきです。
プロミス(旧三洋信販,アットローン)
履歴開示について
約2週間前後で開示されます。
昭和60年くらいまでの履歴であれば開示されます。
訴訟提起後
現在は判決になるケースが多いです。
争いのないケースでも、悪意の受益者ではないことや利息の起算点に関して主張をしてきます。この場合は、主張が出尽くした段階で和解の話があり、判決前に和解になるケースもあります。
分断計算や時効等の争点がある場合には、徹底的に争ってきます。この場合は、判決言い渡しになる傾向が見られます。判決が出された場合には、10日前後で支払いがなされます。
注意したい点は、現在アイフルは取引銀行に対して私的整理を行っているため、過払い金の支払い基準が徐々に厳しくなってきているということです。アイフルへの過払い金請求は早いに越したことはありません。
CFJ(アイク,ディック,ユニマットレディースなど)
履歴開示について
約2週間前後で開示されます。
最初に借入れをしたのがどこの会社(合併前)なのかによって開示期間が異なるようです。
訴訟提起後
訴訟前に和解の申入れをしてくる場合も多々あります。
争いがない場合には、最近は第2回期日までに和解に至るケースが多いです。おおよそ利息5%を乗せたこちらの計算額に近い金額で和解となります。
和解成立となった場合は、3ヵ月ほどで返金されます。
個別・一連の争点がある場合には徹底的に争ってきますので、早期の和解は困難と言えます。特に取引中断期間が1年以上ある場合は、一連取引であるというしっかりとした主張と立証が必要です。
レイク(新生フィナンシャル)
履歴開示について
約2~3週間前後で開示されます。
平成5年以前の取引については、履歴を抹消したとの理由で開示されません。
訴訟提起後
争いがない場合には、第2回期日までに和解に至るケースが多いです。おおよそ利息5%を乗せたこちらの計算額に近い金額での和解となります。新生銀行の傘下にあるため、支払いには問題はありません。
平成5年以前に取引があった場合には、履歴が開示されませんので、当時の明細書や契約書等があればお持ち下さい。それらが証拠になります。
三菱UFJニコス(旧日本信販)
履歴開示について
履歴開示に1~3ヵ月という相当の期間を要します。
取引期間が短ければ2週間前後で開示されることもあります。
平成7年以前の取引については、履歴を抹消したとの理由で開示されません。
訴訟提起後
争いがない場合には、第2回期日までに和解に至るケースが多いです。おおよそ利息5%を乗せたこちらの計算額に近い金額での和解となります。東京三菱UFJ銀行の傘下にあるため、支払いには問題はありません。
個別・一連の争いがある場合には、徹底的に争ってきます。最終的には相当な日数をかけて和解になりますが、判決言い渡しとなる事案もあります。
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