借金の相談がしたい!法律事務所への相談電話ではどんなことを伝えればよいのか?
借金が膨らんでしまい、返済が困難になってきて弁護士に相談をしたいと思っても、法律事務所というと堅苦しいイメージがあったり、そもそもどんなことを話せば良いのかわからなかったりと、相談をするのにハードルを感じて躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、返済できなくなってしまった借金や、債権者や裁判所から届いた手紙をそのままに放っておくと、遅延利息が増えていってしまったり、場合によっては時効の援用を使える条件が揃っていたのに使えなくなってしまったりするような事態に繋がります。
そのため、借金の返済が難しくなったと感じた時や、ずっと返済していなかった借金に関する手紙がいきなり届いたという時には、なるべくお早めに専門家へ相談することをおすすめします。
そこで、本コラムでは、最初に法律事務所へ借金の相談の連絡をする際に一体どんなことを話せばよいのかということについて解説します。
本コラムをお読みいただき、少しでも「法律事務所への相談」のハードルが下がれば幸いです。
相談時のポイント ①債務の状況
借金について相談をしたい場合に法律事務所へ伝える内容は大きく分けて2種類あります。
まずは、債務の状況です。
債務の状況としては、まずは以下のような点をお話いただければよいと思います。
・借入をしている債権者(消費者金融や銀行、カード会社など)の数、名前、債務額
こちらは、最初のご連絡の時点では覚えている範囲で問題ありません。
また、それぞれの債務の額が分からない場合にも、合計で大体いくらくらい債務があるのかをお伝えいただくと良いでしょう。
例えば「●●カードから50万円、××銀行のカードローンで100万円」や「全部で〇社、合計で大体250万円くらい」といったような感じです。
・いつ頃借入をした債務なのか、いつ頃まで返済ができていたのか
こちらも大体で結構ですので、例えば「〇年前くらいに借りた」、「今年の〇月までは支払いができていたが、それ以降は支払いができなくなった」、「もう十何年前から返済できていない」などをお話ください。
・主な借入の原因や目的(借金の理由)
また、債権者や裁判所から手紙が届いているという場合には、相談のお電話をする際や実際に相談に行く際にお手元にご用意していただくと良いです。
そのような手紙がある場合には、追加で以下の点もお話いただくとより良いでしょう。
・手紙の差出人(債権者やその代理人の弁護士からなのか、裁判所からなのか)
・手紙を受け取った日や、手紙に記載されている手紙の作成日(日付)
債務の状況については、まずはこのような部分をお伝えいただけば良いかと存じます。
これらの点を整理してからご連絡されると、いざ電話口などでどんなことを話したらよいのかと緊張せずにお話できて安心かと思います。
相談時のポイント ②生活の状況
相談を受けた弁護士は、ご相談者様の債務の状況や生活の状況から、どのような方法で債務整理をするのがご相談者様にとって良いか、あるいは可能かを検討します。
そのため、①の債務の状況に加え、以下のような現在の生活の状況についても併せてお伝えいただくと良いかと思います。
・住宅ローンやお車のローンがあるか
・お住まいの種類(持ち家か、アパートや借家なのか)
お住まいの状況によって、使える債務整理の方法と使えない債務整理の方法などもあるため、現在のお住まいがどのような形態なのかはお伝えしておくとスムーズです。
(詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。)
・現在お勤めをされているか
・ひと月あたりのご収入(家計収入)
任意整理や個人再生の場合、債務の整理をした後に手続きによって減額した金額を月々返済していくことになります。
この返済をどの程度していくことが可能そうかなどを検討するため、ご相談者様の月々のご収入や家計としてのご収入を聞かれる場合があります。
弁護士にご相談ください
債務の状況についても、生活の状況についても、場合によっては相談した法律事務所の方から上記の他にも質問をされることがあるかもしれませんが、その場合にはお分かりの範囲で落ち着いてご回答いただければ問題ありません。
当事務所では、借金に関するご相談を広くお受けしております。
借金でお悩みの方は、ぜひ一度当事務所までご相談ください。
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