太田市 T・Tさん

数年前に、息子が家を出て行きました。

突然のことで、私や他の家族も息子がその後どこで暮らしているのかもわからず、連絡も取れない状況となってしまいました。

 

そうしたところ、最近になって息子宛てに消費者金融業者2社から督促状が届くようになりました。

どうやら息子は借金をしており、その契約時に実家の住所で署名していたようです。

 

私や家族は連帯保証人にはなっていませんでしたので、息子の債務の支払い義務はありませんでした。

しかし、息子が住んでいないにも関わらず何度も督促状が届く状態に次第にストレスを感じるようになり、どうにか止める方法はないかと考えました。

そこで、私はそれぞれの消費者金融業者と連絡を試みましたが、いずれも「契約者本人でないと話せない。」との一点張りで話になりませんでした。

 

どうしたらよいものかと困り果てていたところ、以前全くの別件で上野弁護士にお世話になったことがあったのを思い出し、今回の件も上野弁護士に相談してみようと事務所に電話をしました。すると、上野弁護士は快く相談を引き受けてくださいました。

 

私は、上野弁護士に現状のことや、もし私が息子の代わりに支払うことで督促状の送付が止まるのであればやぶさかではないと思っている旨をお話しました。

また、仮に支払うとして、督促状に書かれている請求額が妥当かどうか、利息などが付きすぎているのではないかと疑問があるということも相談しました。

 

私の話やこれまでの経緯を聞いた上野弁護士は、現在本人は自宅に住んでいないため督促状を送らないでほしい旨、また第三者弁済に相手方が応じられるのであれば当方としては支払う意向がある旨を弁護士からの通知書により通知するのが良いだろうとの見解を示されました。

また、第三者弁済をするにあたっては、まずは取引履歴の開示請求をし、利息額等を検討のうえで弁済額についても交渉してくださるとのことでした。

以上のお話を受けて、私は上野弁護士に本件の対応をお願いすることにしました。

 

依頼後、上野弁護士は早速2社に対して、息子が現在督促状の送付先住所には住んでいない旨の通知と、取引履歴の開示請求をしてくださいました。

すると、そのうち1社については、やはり「契約者本人からの依頼でないと開示できない」との回答があったとのことでした。しかし、弁護士からの通知書により、契約者本人が現在送付先の住所に住んでいないという事実を知り、督促状の送付の停止方法を教えていただけました。

その後、弁護士からの通知書で事情を把握したためか、特に教えていただいた方法を実行するまでもなくその消費者金融業者からの督促状は届かなくなりました。

 

もう1社については取引履歴が開示され、上野弁護士が債務額を確認してくださり、まずは利息を除いた残りの元金額を第三者弁済することでの和解ができないか相手方へ申し入れることにしました。

上野弁護士から相手方へ通知書で申し入れていただいたところ、相手方はこちらの事情も考慮してくださり、利息の分は放棄し残りの元金額を私が支払うことでの和解に応じるとの回答がありました。

その結果、当初請求されていた金額よりも11万円以上減額された金額での和解が成立いたしました。

 

上野弁護士のご尽力のおかげで、自宅に督促状が送られてくるストレスから解放されました。また、1社については第三者弁済をしたことで、「息子の借金だから」とどこか心に引っ掛かっていたものも清算することができました。

上野弁護士にはこの度も大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

 

(令和7年5月15日終了)

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