支払いを求める通知が突然来るのはなぜか?
昔、消費者金融から借入をしていて、今まで音沙汰なかったのに突然、督促状などの通知が届くことがあります。
なぜ、通知は“突然”届くのでしょうか。
理由としては、主に、
- 債務者の住所を把握できなくなった
- 督促を後回しにしている
などが考えられます。
債権者の住所を把握できなくなった
消費者金融などの債権者は、債務者からの支払いが滞ると支払いを求める通知を債務者に対して送ります。
しかし、債務者が契約当時の住所から引っ越してしまった場合には、通知を届けることができませんので、債権者は債務者の新しい住所を調べるため、市役所や町役場に対して債務者の住民票の取得を行います。
★一般的には、他人の住民票の取得をすることはできませんが、住民基本台帳法により消費者金融などの債権者は利害関係人として債務者の住民票を取得することができます。
ここで、債務者が引っ越し先の住所の住民票を届け出していれば、新しい住所に通知が届くはずですが、長い期間住民票の届け出をしていなかった場合、債権者もこれ以上住所を調べることはできませんので、債務者に通知を届けることができなくなります。
債権者は一定の期間を空けて、債務者の住民票の取り付けを行っていますので、その後、また引っ越しなどの何かタイミングで住民票の届け出をしたときに、いきなり債権者から通知が届くということが起こるのです。
督促を後回しにしている
消費者金融などの債権者側で、「債務者からの回収が見込めない・回収金額が少額だ」という理由から督促を後回しにしている可能性があります。
この場合、生活環境が変わったタイミングで督促が再開されることもあります。
いずれの理由にせよ、長らく連絡がなかったのに突然手元に通知が届くのですから、不安や心配を感じると思います。
しかも請求金額が高額であればなおさらです。
だからといって、消費者金融などの債権者に連絡をしたり、支払いをしたりしてはいけません。
最終取引から5年が経っていて、過去に裁判などを起こされていなければ、時効の援用の手続きが使える可能性もあります。
突然の通知に不安を感じている方、時効の援用の手続きをご希望の方は、お気軽に当事務所までご連絡ください。(TEL:0276-56-4736)
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