太田市 K・Sさん

私は、20年以上前に、母と二人で住むための家を購入するため、住宅ローンを組みました。

当時の私は自営業の仕事をしており、住宅ローンを組んだ段階では十分な収入があったものの、その後だんだんと仕事が減っていってしまったことをきっかけに、自営業を辞めて他の会社に就職しました。

 

就職した会社では、給与体系が不明確で、支給額が多いときと少ないときで大きな幅がありました。

そのような中で、仕事で使うトラックの燃料代や昼食代などは自費負担を強いられており、生活費が圧迫されることもありました。

その結果、次第に母の年金と合わせても生活費が足らない状態となり、生活費の維持のために借金を重ね、ついには住宅ローンの支払いも全く出来ない状況に陥ってしまいました。

 

加えて、租税の支払いも滞らせてしまっていたことから、市役所から税金分として銀行口座に差押えがかけられました。

 

その後も収入や生活状況は改善せず、私は栄養失調により自宅で倒れてしまいました。

幸運なことにも、母の介護のために定期的に自宅を訪れている人がすぐに私が倒れているのを発見してくださり、私は病院に入院しました。

また、私の生活状況を受けて、入院後は施設へ入居することになり、さらに人の協力のおかげで生活保護を受給できることになりました。

 

私が施設に入居してからは、私への借金の督促状は施設で受け取られずに、身元保証人である弟に送られるようになりました。

弟は督促状を見て初めて私に債務があることを知り、債務をどうにかした方が良いと、方法を模索してくれました。

 

その中で、太田市が行っている無料法律相談を利用して、専門家である弁護士に相談してみるのが良いのではないかとの結論に至り、私は弟の付き添いのもと、無料法律相談で担当であった上野弁護士に自身の債務についての相談をしました。

 

上野弁護士は、私の事情を良く聞いてくださり、既に購入した住宅には誰も住んでいない状況なども踏まえて、自己破産をするのが一番良いだろうとのご見解を示されました。

また、自己破産をする場合には、上野弁護士の事務所で依頼として引き受けることも可能であると仰っていただきました。

 

上野弁護士のご意見を受け、弟が「弁護士費用は代わりに支払ってあげるから、上野弁護士にお願いして、きちんと手続きを経て借金を整理した方が良い」と強く勧めてくれたことも後押しとなり、私は上野弁護士に自己破産の手続きをお願いすることにしました。

 

上野弁護士に自己破産の申立手続きをしていただいた結果、この度、無事に免責許可決定を得ることができました。

上野弁護士の事務所からご連絡をいただいた時には、私も弟もとてもほっとしました。

 

上野弁護士には大変お世話になりました。この度は、誠にありがとうございました。

 

(令和7年11月17日終了)

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